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モニタリングでネットワークカメラを有効活用

長崎蒲鉾水産加工業協同組合 様:長崎市
衛生管理の強化、工場見学 ・業務の課題を解決
長崎蒲鉾水産加工業協同組合様は、長崎市内を中心とした蒲鉾製造業者が、蒲鉾製造における排水規制に効率的に対応していくために、共同ですり身加工を行う工場として、昭和47年に設立された。
すり身加工の専門工場は全国でも数少ない。
赤身魚のすり身や冷凍食品など、時代に応じた加工事業を展開している。

ネットワークカメラ(以降 NWカメラと表記)を導入するきっかけとなったのは、衛生面の強化を目的として行った2018年3月の工場建替えだった。
同組合は、工場の環境整備に併せて衛生管理の手法として、”HACCP”(異物混入などを未然に防ぎ製品の安全確保を図る工程管理システム)の認証取得を目指している。その工程管理において、製造工程をモニタリングするためのNWカメラの設置が必要となった。

一方で、国内外からの工場見学者の対応として、加工場の限られた敷地内に、見学者用の通路を確保することが課題となっていた。これらの対策にもNWカメラを活用している。見学者には、別室で加工場のモニタリング映像を見せることで、加工作業の様子を紹介している。
そのため導入機器の選択には、ズーム機能や画質、防水機能が求められたが、イシマルから導入コストも含めて要件に沿う提案があり導入に至る。
NWカメラ導入後は、‟HACCP”の取り組みであるモニタリングや工場見学も問題なく行えている。加工場入室時の手洗い・防塵の確認から加工作業に至るまで、衛生面に関してより注意するようになり、労働者の意識向上に繋がっている。
また、事故発生時の状況を録画映像で確認できるので、原因究明から再発防止策の検討に役立てている。 更に、導入の目論見にはなかったことだが、工場の責任者が、事務所から工程全体をモニタリングし、加工場に行かずとも、内線で適格な対処や次の工程の指示を行っており、業務の効率化に寄与している。
加工場をモニタリングする見学者
川崎本部長(左)と金子課長(右)
川崎本部長に、今後の取組みや組合に対する思いについて尋ねた。
「当工場は組合員である蒲鉾メーカーの原料工場としての役割もあります。自分たちで原料工場を所有しているのは全国どこにもなく、大きなセールスポイントとなっています。それ故に生産管理を含めて信頼していただける工場でなければなりません。安心できる蒲鉾の原料を製造することは、組合員の為になり、延いては消費者の為にもなります。」と伺えた。
今は別の建屋となっている冷蔵庫を加工場に集約することで、加工した製品を直ぐに冷凍できる環境をつくり、更に衛生面の強化を図りたいと将来の構想も伺えた。
これからも同組合は、組合員が、そして消費者が、安心できる環境と工程で加工を行い、高品質な蒲鉾の原料を造り続ける。
長崎蒲鉾水産加工業協同組合
所在地:長崎県長崎市
事業内容:魚肉すり身・冷凍食品の製造販売、購買すり身の販売
代表者:代表理事組合長 髙崎一正
設 立:1972年
社員数:60名
<導入内容>
ネットワークカメラ10台、録画装置VioStor